若狭の原発を止めても、本当に大丈夫? 関西の電力供給と需要の実態
2011-09-08


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6月5日に「むすぶ会」が行った「若狭への脱原発・スタディツアー」の訪問先のひとつ明通寺でのこと。住職の中嶌哲演さんのお話の中で、「関西の皆さんは、若狭の原発を止めても大丈夫なのかどうか、せひ研究して下さい」という要請があった。2011年9月現在、関西電力の11基の原発のうち4基しか稼働していないが、この夏の電力ピークを無事超えることができた。そこで、むすぶ会事務局で、あらためて関西電力の発電能力を再点検してみたので、その結果を報告する。

発電設備別にみた電力供給量(認可最大出力)のデータは、以下の通りである。
(水力発電容量は「水力ドットコム」[URL] から抜粋・集計)

画像の表参照 (クリックして拡大して下さい)

以上の調査の結果、関西電力の火力と水力の発電能力は2500万Kwに達することが判った。揚水式発電は常時発電能力は無いものの、ピークに対応は可能である。しかも水力発電は、奈良県と和歌山県に電源開発が61万Kwの発電能力を有している。また、神戸では神鋼神戸発電所が石炭火力で140万Kwを発電し、すべて関西電力に売電している。これらを併せると2700万Kwを超える電力供給が可能である。

ちなみに、9月6日現在の「でんき予報」は、使用電力2026万Kw、ピーク時電力2550万Kwとのこと。夏場のピークを過ぎたとは言え、十分に対応可能な電力供給量である。関西電力が堺市に計画しているメガソーラや、PPS事業者による電力自由化を広げれば、現在稼働している4基の原発をすべて停止させても、十分に電力供給は可能である。私たちは自信を持って「脱原発」を訴えて行こう!
[会報「むすぶ」より]

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